江戸川634杯モーターボート大賞2021【ボートレース江戸川】

江戸川634杯

東京支部VS全国選抜!

大挙参戦の地元・東京勢は当地巧者が集結!

全国選抜組では井口・岡村・池永らが代表格!

10月に実施された「G1江戸川大賞・開設66周年記念」に続く、2021年度の特別レース第2弾「 G2江戸川634杯・モーターボート大賞」が12月8日(水)に幕を開ける。(※当節は6日間の【3準優制】にて実施される。)

なお、当シリーズの直前には「プレミアムG1鳴門BBCトーナメント」が、また直後には「SG住之江グランプリ&シリーズ戦」が開催されるため、参戦メンバーに「銘柄クラス」は少ないが、その代わり、例年以上に「江戸川巧者」の精鋭たちがズラリと揃った印象。勿論、当節の優勝者には来春3月に実施される「SG大村ボートレースクラシック」の出場権利が与えられるため、その「プラチナチケット」を懸けた手に汗握る熱い攻防に期待したい。

さて、当開催も初日&2日目の【12R】に特別戦恒例の「Wドリーム戦」が実施されるが、「東京VS全国選抜ドリーム」と銘打たれているとおり、2日間ともに「東京支部3名VS全国選抜3名」による対戦となっている。まず、初日の第1弾【Day1】に出場するのは(枠番順に)飯山泰・土屋智則・若林将・岡村仁・北山康介・山田康二で、この6選手の内「3名」が江戸川の「周年覇者」だ!

まず「奇数枠」に組まれた東京支部勢では、出場選手中、当地で最多の「238勝」を挙げている飯山泰が1号艇にエントリー。地元きっての「速攻派」として鳴らす飯山は「捲り差しが上手くないから、伸びを求める(笑)」というシンプルな調整スタイルが功を奏し、近況の当地戦においては高い確率で「捲れる」レベルの「伸び足」に仕上げている。

近況も「優出ラッシュ」と好調で、モーターが各地で噴きまくっている印象。特に11月の戸田では異次元の「展示タイム」を連発して、猛烈な「伸び足」を引き出していた(準V)。従って、今の勢いを持ってすれば、G2戦でも好勝負は必至。大好きな江戸川での「特別タイトル」を是非とも勝ち獲りたいところだ!

対照的に「63周年記念」を制している若林は、今年に入って当地で「2優出」しているものの、快速機とのタッグだった10月の周年ではいいところなく予選で敗退…。以前に比べると当地では調整に苦戦するシーンが目立つが、ある程度足元が整っていれば、愛する江戸川で「一発」決めても不思議ではない。

そして「天才肌」の北山も、東京3場の中では、すでに「2V」を挙げている江戸川が最も好相性で、荒水面も力強く乗りこなす。「F」の多さが玉に瑕だが、モーターが出て気持ちも乗っている時は攻めて捌ける好レーサー。オールA級のG2戦でも「大仕事」が可能な能力を秘めている。

対して「偶数枠」にエントリーした全国選抜組では、土屋(62周年)・岡村(58周年)の2人が当地のG1タイトルホルダー。土屋は予選2位通過と奮闘した10月の周年では、準優1枠で痛恨の3着…。悔し過ぎる優出漏れとなったが、自身の近況リズムは決して悪くない。「モーター次第」の面もある江戸川だが、良機を引ければ前回の雪辱は十分可能だろう。

岡村は10月の「びわこ69周年記念」に続いて、2節前の「三国68周年記念」とG1戦で立て続けにベスト6入り。卓越した「旋回力」で勝負するタイプで、機力が伴っていれば当節も「主役」を張れる存在。加えて、荒水面にも滅法強い。ちなみに、当地におけるラッキーカラーは「赤」で、記念を獲った3コース戦の成績は今も抜群だ!

また、佐賀支部の山田康は、残念ながら「出走回数不足」のため、来期(※2022年前期)はB1級からの出直しとなる。それでも、過去にはSG戦で「3優出」をマークしており、即座にA1級復帰を果たすはず。なお、当地の通算勝率(6.96)は出場選手中トップで、波水面にも比較的強く、少なくとも準優(18強)入りを外すことはないだろう。

一方、2日目のドリーム戦・第2弾【Day2】に出場するのは(枠番順に)井口佳典・前沢丈史・池永太・山田哲也・鶴本崇文・宮之原輝紀の6選手。枠順は初日とは逆で、全国選抜組が「奇数枠」・東京支部勢が「偶数枠」に組まれており、1号艇に抜擢されたのは「SG7冠」の井口。築き上げてきた「実績」+「総合力」は当節の中でも圧倒的で、今もなお三重支部の「エース」に君臨している。

ただ、近況の井口は、G1戦でコンスタントに予選突破を果たしてはいるものの、準優戦を突破できていない…。好枠時の取りこぼしも多く、決して本調子とは言えぬが、過去に最高峰の「グランプリ」も制しており、当然「シリーズリーダー」としての走りを期待したい。

そして、池永&鶴本の両者は、以前に「G2江戸川634杯」のタイトルを獲得している。まず、池永は直線系統の仕上がりが良いと元気一杯の攻めを連発する。今年は年明けを「2連続V」で滑り出した後は優勝から遠ざかっていたが、前期末の福岡に続き、新期初戦の津も連覇して、再びエンジンが掛かってきており、当節もV戦線を盛り上げる存在になる。

対する鶴本は、「伸び足」を追求する池永とは対照的に、「出足」+「乗り心地」を重視して柔軟に運ぶスタイル。実際、その目論み通りの舟足を引き出した前回の当地戦(10月のういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ)では、予選1位から「王道V」を飾っている。当シリーズも捌きやすい状態に仕上げることができれば、堅実に着をまとめてくるだろう。

一方「偶数枠」の東京支部勢だが、硬軟自在に立ち回る前沢は、直近3年間の当地12節(※一般戦限定)で「10優出&2V」という無類の「安定感」を誇る。前回10月の「66周年記念」では、初戦で手痛い転覆を喫して予選敗退…。そのリベンジに燃える当節は相当な気合で乗り込んでくるはずだし、そろそろ「ドル箱水面」での特別タイトルを勝ち獲りたいところだ!

また、山田哲と宮之原のレーススタイルは好対照。「行き足」を重視して自慢の「S力」を生かしたいのが山田哲なら、宮之原は「回り足」+「操作性」が生命線で、その2点が整っていれば機敏なハンドルワークを繰り出してくる。この両者では、冬場特有の「向かい風」が強まると、今年「5V」を挙げている山田の「ダッシュ力」が生きてきそうだ!

その他、ドリーム組以外にも多種多彩な顔ぶれが揃っているが、東京支部勢の中では、来期A1級に返り咲く福来剛・三角哲男・小林泰の3者に加えて、「当地3割増し」の桑原将光にも注目したいところ。

特に、2期前に犯した「F2」が響いて、前期は「出走回数不足」によるA2級落ちとなった福来だが、前期はキッチリと「7点勝率」をマーク(7.27)。当節の中でも「旋回力」はトップランクで、「波乗り手腕」も圧倒的。良機を引き当てることができれば、悲願の「特別戦初制覇」も十分可能だ!

そして「速攻タイプ」の三角・小林に対して、「コーナー勝負」で無類のしぶとさを発揮する桑原も、モーター次第では上位争いを演じてくれるはず。中でも「当地3割増し」の桑原にとって、この「G2江戸川634杯」は、伝統の「大江戸賞」&「新春金盃」とともに是が非でも手に入れたいタイトルの1つだろう。

全国選抜組では、前期に出場選手中NO.1の勝率(7.42)を叩き出した愛知支部の杉山正樹が、新期1節目の「三国68周年記念」でも6強入りと近況も好リズム。本人曰く「江戸川では伸びばかり求めて失敗していた…」という反省を生かして、最近は「出足重視」にシフト。その結果、以前の「安定感」を取り戻しつつあり、優出は十分狙えそうだ。

続いて、近畿地区勢では(ドリームメンバーの岡村とともに)木下翔太の実力が一枚抜けているし、当地の参戦機会が急増している権藤俊光と、「初代江戸川番長」の濱崎誠も楽しみな存在。なお、前期の木下はA1級陥落の危機となるほどの不振を極めたが、機が仕上がった時の攻撃は破壊力十分。後一歩手が届かない「特別タイトル」の獲得へ、当シリーズはメンバー的にも絶好のチャンスだ!

そして、最近は「差し屋」から「捲りタイプ」に転身を遂げつつある権藤と、「江戸川大好き人間」の濱崎も「一発」の魅力がある。特に、近況の当地戦で常に「看板機」をゲットしている濱崎は、当節もモーター抽選で「引きの強さ」を発揮するか…!?

中国地区勢では、当シリーズ終了後に前期「F2」の休みが控えている荒井輝年は、無類の当地巧者であってもさすがに厳しそう…。よって「SGウィナー」の吉田拡郎と、山口支部きっての「快速戦士」である大峯豊に期待したいところ。ただ、旋回の「切れ味」で勝負する吉田にとってカギを握るのは水面コンディションで、何としても「静水面」で戦いたいところ。

九州地区勢では、「元東京支部」の安河内将と、高田明の佐賀勢に加えて、前回10月の「66周年記念」で好走を演じた山口裕二らの頑張りに期待。中でも、周年で調整がバッチリ合っていた山口にはアドバンテージがある。「江戸川は苦手ですよ」と言いながらも、実際には常に手堅く乗りこなしている。

最後に、現在使用されているモーターは、使用開始から約8か月が経過しており、機力相場はほぼ確立されている。ちなみに「2連対率」+「勝率」がともに1位の「27号機」の「実戦足」は確かに強力だが、最近それ以上に噴きまくっているのは「35号機」「50号機」「39号機」の3つ。また、当節からキャブレター凍結防止用の「温水パイプ」が装着されるため、それに伴う「気配の変動」にも注意を払いたいところだ。

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