オールジャパン竹島特別2022【ボートレース蒲郡】

オールジャパン竹島特別

勝利を背に、走り抜け。

今年は桜のシリーズに行われるオールジャパン竹島特別・開設67周年記念競走。

今年も全国各地から強豪が集結しました。

SGタイトルを持っているのが22名、G1ウィナーは14名、G1初制覇に燃えているのが16名。

今大会も白熱の攻防戦から目が離せません。

ドリームメンバーは全員がSGタイトルホルダー。12冠の松井繁を始め、池田浩二が9冠、毒島誠は7冠、原田幸哉が4冠、平本真之は3冠、白井英治が2冠の豪華37冠です。

ドリーム組は別コーナーがあるため、ここでは割愛します。シード組に実績で負けていないのが今垣光太郎。デビュー6年目にメモリアルに推薦されてから、現在までにSG9冠を達成。G1も29Vしています。蒲郡はデビュー初V、SG2冠、G1も勝っている思い出の水面です。

SG5冠の濱野谷憲吾は、年男だった昨年に再ブレイク。4月に大村G1ダイヤモンドカップ、7月に芦屋SGオーシャンカップを制覇。スピードの衰えが全くなく、むしろ進化しています。

SG4冠は吉川元浩と湯川浩司。昨年の吉川は5月まではまずまずでしたが、6月の児島グランドチャンピオン、7月の丸亀G2ボートレース甲子園でフライングをしてしまい散々でした。12月に復帰して、まだ優勝はしていませんが、実力者だけに警戒は必要です。

湯川も昨年の活躍は上半期に集中。昨年3月の福岡クラシックは優出6着、6月の児島グランドチャンピオンは優出3着、G1の優出は近畿地区選手権、3月の住之江周年、そして蒲郡周年でした。この半年間は決して調子がいいとは言えませんが、蒲郡との相性は上々なだけに不気味な存在です。

SG3冠は魚谷智之と坪井康晴。偶然にもG1の優勝回数も11勝ずつです。魚谷は2006年秋に福岡ダービーでSG初制覇。翌年には桐生オーシャンカップと当地で行われたメモリアルを連続優勝しました。近年は快音こそ響いていませんが、瓜生正義や原田幸哉ら同期の活躍は刺激になっていることでしょう。

坪井は地元の2006年グランドチャンピオン、2008年チャレンジカップを戴冠。2016年には多摩川クラシックを制覇しています。その年のグランプリ以降、18戦士入りを果たせていないだけに、今年こそはと返り咲きを狙っています。

SG2冠は中島孝平と平尾崇典。中島は2010年に黄金のヘルメットを被り、2018年には尼崎オールスターを勝っています。道中のコーナーワークが絶品で舟券作戦から欠かせません。

平尾は2012年に地元のチャレンジカップで錦を飾り、2018年には住之江グランプリシリーズを優勝しています。パンチのある足に仕上げて攻撃的なレースを繰り広げます。

残りのSG覇者は8名。直近3年間で獲ったのは、柳沢一が2019年の多摩川グランドチャンピオン、篠崎仁志は2020年の住之江オールスター、徳増秀樹が2020年の宮島グランドチャンピオンで悲願を達成しています。岡崎恭裕は2010年の浜名湖クラシック、森高一真は2013年の津チャレンジカップ、グランプリシリーズを勝っているのが2006年の赤岩善生、2015年の長田頼宗。SGタイトルからは遠ざかっていますが、記念の常連として奮闘しています。

G1を複数回数ゲットしているのが、石渡鉄兵、興津藍、西山貴浩、磯部誠の4選手。3優勝の石渡は、2度の江戸川周年と2014年の平和島関東地区選手権を制しています。荒水面巧者と思われがちですが、パンチの利いた攻めで突破口を開きます。

興津は3度の四国地区選手権を制覇。四国の代表選手として地位を確立させています。調子の波が大きいタイプでビッグウェーブに乗っている時が「買い」のサインです。

西山は2020年に徳山ダイヤモンドカップ、昨年は江戸川周年で優勝。年末の大舞台に駒を進め大暴れしました。当地はまだ優勝歴がないだけに虎視眈々と一発を狙っています。

磯部は2020年のびわこヤングダービー、今年2月の東海地区選手権を優勝。いずれも2コースからの冷静な立ち回りが功を奏しています。また、当地は8優勝と相性も抜群。これは常滑の5Vを大きく引き離しています。昨年の66周年は5コースから2着に終わっただけに、今年は頂点だけを目指します。

G1優勝は1回ですが、SGのファイナルを経験したことがあるのが、萩原秀人、坂口周、土屋智則。2016年に福岡周年を勝った萩原は、2019年の多摩川グランドチャンピオンでの銀メダルを含む4優出とSGでも通用するターン力を持っています。

坂口は平和島で行われた2020年クラシックで優出3着、グランプリシリーズで優出2着とあと一歩のところまで来ています。当地は2015年から2019年にかけて7連続優出(G1で2優出・一般戦2優勝)を果たした水面。いつ来てもモーターを仕上げる印象です。

蒲郡巧者と言えば土屋もそのひとり。過去は苦手水面でしたが、2019年の64周年記念で予選を突破してキッカケをつかみました。その後は3連続優勝。4連続Vを狙った2月戦は優出5着でしたが、今節のダークホース的な存在です。

残りのメンバーで優勝した日付が近い順に書き出すと大池佑来が2021年江戸川周年、松尾拓は2021年の津東海地区選手権、河野大が2019年の鳴門四国地区選手権、関浩哉は2018年の浜名湖ヤングダービー、大峯豊が2010年の児島中国地区選手権、安達裕樹は2009年津周年、福島勇樹が浜名湖周年でG1ウィナーの仲間入りをしています。

G1優勝を成し遂げるためには、まずはファイナリストに名前を連ねることが必須条件です。優出回数の多い順に紹介いたします。

最多は木下翔太の12優出。SGとG2も3回ずつあるため、特別戦の優出は18回を数えますが、1号艇で乗ったのは地元の住之江で行われた2019年グランプリシリーズのみでした。また、ウェートがあるためモーター出しに苦戦するシーンが増えています。この傾向は顕著になり、直近一年間でG2以上のレースを10節走って優出はゼロと伸び悩んでいます。それでも、長身から繰り出す鋭角かつスピードあふれるまくり差しは破壊力満点。侮れない存在です。

6優出の岩瀬裕亮も昨年はG1以上で優出はゼロでしたが、SGに4度出場しました。勝率も7点台を5期間継続中と躍進するために土台を作っている段階です。蒲郡にはメモリアルで3度推薦されているだけに、G1初Vを飾って恩返しをするのが理想でしょう。本人も燃えています。

4優出は福来剛、石橋道友、下條雄太郎、中田元泰の4選手。福来の初優出は2008年に当地で行われた江戸川周年IN蒲郡で優出3着と大健闘しました。その後は一般戦が主体でしたが、2020年の平和島クラシックで優出。その年はグランドチャンピオン、メモリアル、ダービーと大きくアピールしました。そして、今年に入って芦屋周年、桐生の関東地区選手権でいずれも優出2着。当地も昨年末のクリスマス&ファイナルカップで優勝しており、念願のG1初Vを狙って参戦します。

長崎支部の石橋と下條はG1の準レギュラー。両者とも当地は2019年以来約3年も来ていないだけに、久々を克服することが出来るのかが課題でしょう。

中田は丸亀の四国地区選手権で2度の優出2着。一度目は6号艇で2着と大健闘でしたが、二度目は1号艇でインからコンマ01を決めましたが、興津藍にまくり差しを許してしまいました。意外性がありG1では高配当の使者になります。

3優出の渡邉和将は昨年9月の多摩川周年が一番G1初Vへ近づいた瞬間でした。初陣こそ6着でしたが、2走目から準優までは5勝2着1本とハイラップを刻みました。優勝戦は茅原悠紀の一撃が決まり2コースから何も出来ませんでしたが、1着を量産することが出来ることを証明しました。

2優出は3選手。河村了は2020年の丸亀モーターボート大賞でG2初制覇。「次はG1」と気持ちを高めています。

高野哲史は2020年に鳴門のオーシャンカップ(優出6着)やG2を含めて4優出と準優を突破する力は持っています。

青木玄太は当地に苦手意識がありましたが、2月の日本モーターボート選手会課長杯争奪戦で優出3着。いいイメージに切り替わって臨みます。

1優出も3選手。片橋幸貴は2017年に当地で開催されたヤングダービーでファイナリストに残りましたが、妨害をしてしまい苦い思い出になってしまいました。それでも、前回は一般戦とはいえ優出5着と印象を変えています。

西野雄貴は2020年の丸亀四国地区選手権で優出4着。その後、G1を12節走りましたが、一度も予選を突破していません。まずは準優勝戦に乗って優出するチャンスをつかみたいところです。

宮崎奨は通算46優出も、まだ一度も美酒を味わっていません。今年に入って蒲郡、徳山で優勝戦の絶好枠を手にしましたが、いずれも外枠の前付け艇がいたこともあり2着に敗れています。地区選以外のG1は3月の唐津周年を除くと、約5年振りです。

最後にG1未優出は3選手。和田操拓も優勝はありませんが、今年初A1に昇格したばかり。現級キープに食らい付きます。

トップルーキーの黒野元基と前田篤哉は、どちらもセンスの片りんを魅せています。前田は2020年の最優秀新人として受賞。更なる期待が集まっています。

黒野は今年2月の常滑東海地区選手権の準優で2着に入線しましたが、不良航法を取られて賞典除外。G1は5節走って3度の準優入りと間違いなくG1でも通用します。

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