ドリーム戦レース展望
初日「かいじゅうドリーム」には、当地タイトルホルダーが顔を揃えた。
まず名前を挙げたいのが峰竜太(佐賀)だ。SGは長期離脱もあったが復帰戦となったダービーを優勝し、華々しくSG戦線に返り咲いた。当地では1月開催の59周年でV歴があり、ドリーム快勝からシリーズを突っ走る。
深谷知博(静岡)も地元で主役の座は譲れない。浜名湖賞は59周年の初出場以来、過去9大会に出場してV2含む4優出で、予選敗退は2回のみ。地元周年にかける強い思いが大会実績から伝わる。
10年に当地開催の新鋭王座(現・PG1ヤングダービー)でG1初優勝を飾ったのが毒島誠(群馬)だ。飛躍の足がかりを作った水面でスピードターンを見せつける。
片岡雅裕(香川)は22年メモリアルを6コースから制してSG覇者となった。先般のチャレンジCは、インから押し切って自身2度目のSG制覇と、さらに進化を遂げている。
当地実績なら浜名湖SG2優勝(12年オールスターと18年クラシック)の井口佳典(三重)だ。マスター世代になっても、持ち前のスピード戦が色褪せることはない。
62周年覇者の山口剛(広島)は、22年メモリアルでも準優勝と好走。勝負所で見せる豪快な捲り差しを今大会も披露するか。
2日目「ななじゅうドリーム」の中心は、地元の菊地孝平(静岡)だ。冬の浜名湖は強めの追い風が吹く日も多く、ホームのアドバンテージと、計算し尽くされたスタート力は何よりの武器となる。当大会3度目の制覇へ、ドリームを勝ってポイントの上積みを図りたい。
65周年覇者の茅原悠紀(岡山)は、23年のSGで優出ラッシュの活躍。ボート界駆使のターンテクニックで広大な水面を縦横無尽に駆け回る。
23年にSG覇者の仲間入りを果たしたのが、ともに平成生まれの磯部誠(愛知)と羽野直也(福岡)である。磯部は19年に当地でG2を優勝して自身初タイトルを獲得し、一般戦では完全V歴がある。羽野は18年当地クラシックで初のSG予選突破。23年1月の芦屋周年優勝戦でFがあり、G1戦線に1月から復帰する。ボート界の世代交代を進める両雄が、ドリーム戦でどんな走りを見せるか注目したい。
その世代交代に待ったをかけるのが、11月に50歳になった濱野谷憲吾(東京)である。23年はGPに駒を進め、スピードターンに陰りはない。
丸野一樹(滋賀)もターン力はトップ級だ。過去には20年唐津、21年尼崎と2年連続で1月にG1優勝。23年はGP出場を逃し巻き返しに燃えているとあって、得意の1月に侮れない。
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