秩父宮妃記念杯2023【ボートレース琵琶湖】

秩父宮妃記念杯

華麗な舞いで、咲き競え。

ボートレースびわこでは6月27日から「G2秩父宮妃記念杯」が開催される。びわこ恒例のG2レースに強豪レーサーが多数参戦。大きな注目を集めるシリーズとなりそうだ。

V争いを引っ張りたいのは地元の馬場貴也(滋賀)だ。馬場は前々回の秩父宮妃記念杯の覇者。優勝戦では追い風8mで2周戦となる厳しいコンディションのなか、4コースからコンマ05のトップスタートを決めて豪快にまくって頂点に立った。秩父宮妃記念杯の出場はそのとき以来で2大会ぶり。再び気迫の走りを見せてタイトル奪還を果たすのか注目だ。馬場は徳山SGグランドチャンピオンを走ったあと中0日でびわこに参戦し、今節が終わると再び中0日で尼崎G2全国ボートレース甲子園に転戦というスケジュール。今年の馬場は記念1優出1Vとリズムに乗り切れていないだけに、勢いをつける3連戦にしたい。

地元の滋賀支部からはその他にも川北浩貴、深井利寿、柘植政浩、君島秀三、澤田尚也が参戦。03年に秩父宮妃記念杯で優勝している川北をはじめ、昨年びわこ4優出をマークした深井、5月の若松戦で優出2着に入るなど近況好調気配の柘植、びわこG1優出2回の実績がある君島、昨年の秩父宮妃記念杯で予選4位の好走を見せた澤田と好メンバーがそろっているだけに目が離せない。

遠征勢ではまず白井英治(山口)に注目だ。G1・G2出場停止の期間が6月半ばで終了し、この秩父宮妃記念杯が今年初の記念レース登場になる。白井は今年ここまでG3以下のみで16節走り、13優出7Vという圧倒的な走りを披露。1月の下関戦では7連勝パーフェクトV、4月の若松戦では7戦6勝の準パーフェクトVを飾るなど、グランプリウィナーが貫禄の走りで強さを見せてきた。きたるべき記念レース復帰の時に向けて牙を研いできたホワイトシャークが、久々の大舞台でどんな戦いを演じるのか注目したい。

峰竜太(佐賀)はびわこ通算6優出4Vと当地好相性。21年にびわこ周年で優勝したのも記憶に新しい。今年3月の秩父宮妃記念杯でも節間オール3連対の活躍でV争いを沸かせ、惜しくも平本真之に競り負けたものの優出2着という結果を残している。今回は頂点をめざすのみだ。近況の峰は3月の三国周年で優出4着、4月の津周年で優勝、6月の蒲郡周年で優出5着とさすがの走りを見せ、賞金ランキングも8位まで上がってきた。好相性のびわこで勢いが加速するのか。

その他にもV戦線をにぎわせそうな選手は多数いる。湯川浩司(大阪)はびわこ通算8優出4Vを誇り、16年のびわこ周年や20年の秩父宮妃記念杯などでV歴。今年3月の秩父宮妃記念杯でも優出5着の活躍を見せたばかりだ。山口剛(広島)は13年にびわこ周年で優勝するなど当地G1優出4回と抜群の実績。笠原亮(静岡)は05年にびわこ周年で優勝しており、山本隆幸(兵庫)は17年に秩父宮妃記念杯を制している。また20年3月の秩父宮妃記念杯で優出3着に入った廣瀬将亨(兵庫)と、20年10月の秩父宮妃記念杯で優出2着の秦英悟(大阪)にも注目したい。

近況リズムでは6月の蒲郡周年で約4年ぶりのG1制覇を果たした吉田拡郎(岡山)や、5月の芦屋SGボートレースオールスターで優出6着に入った山田康二(佐賀)らが有力なV候補となってくるだろう。

女子レーサーも楽しみだ。堀之内紀代子(岡山)、高田ひかる(三重)、土屋南(岡山)と攻撃力抜群の3人が登場する。特に堀之内は21年のびわこオールレディースで優出2着、22年のびわこオールレディースで優勝、今年5月のびわこ一般戦で優出2着に入っており当地3節連続優出中とびわこ好相性。5月の一般戦では解禁されたばかりのチルト3度も駆使して大暴れしただけに、秩父宮妃記念杯でも台風の目となる可能性十分だろう。

BOATRACEびわこ GII秩父宮妃記念杯

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