記憶に刻め、夏の鼓動。
地元福岡勢と強力遠征勢が火花を散らす真夏の博多決戦!
ボートレース福岡では8月22日から「SG第69回ボートレースメモリアル」が開催される。福岡でメモリアルが行われるのは11年以来。12年ぶりに8月の博多にSGがやってくる。出場するのは全国各レース場からの推薦選手など52人。選び抜かれた精鋭たちが集結し、真夏の太陽の下で激戦を繰り広げる。
地元の福岡支部から参戦するのは7人。瓜生正義、岡崎恭裕、篠崎元志、西山貴浩、篠崎仁志、前田将太、羽野直也だ。豪華ラインナップで遠征勢を迎え撃つ。
なかでも注目を集めるのは羽野直也だろう。7月の児島SGオーシャンカップで優勝。5コースから鮮やかなまくり差しを決め、3連単16万円台という超高配当を出して悲願のSG初タイトルを獲得した。福岡メモリアルはSG連続Vをかけての登場だ。福岡では通算8優出0Vとまだ優勝歴こそないものの、18年福岡周年、19年福岡周年、22年九州地区選とG1で3回優出しており水面相性は悪くない。いま勢いに乗っている28歳の若武者が福岡初Vでのメモリアル制覇を狙う。
篠崎仁志も注目だ。福岡では現役最多となる優勝15回を記録。当地記念レースでも6優出1Vを誇り、13年に福岡周年で優勝した経験を持つ。福岡で前回行われたSG、21年のボートレースクラシックでは惜しくも優出2着だった。現役最強の福岡巧者が今度こそ博多でSGタイトルをつかむのか。
もちろん福岡SG優勝3回の瓜生正義や、昨年11月の福岡ダイヤモンドカップで当地G1初Vを飾った岡崎恭裕、福岡SGで2回優出している篠崎元志、悲願のSG初Vを地元で飾りたい西山貴浩、21年の福岡周年でG1初制覇を果たしている前田将太も有力なV候補の一角。好メンバーをそろえた福岡支部がめざすは優勝戦ピット独占か。
遠征勢ではまず片岡雅裕(香川)に注目したい。昨年浜名湖で行われたボートレースメモリアルで優勝。2艇Fが出るなか6コースから混戦を制してSG初Vを飾った。片岡は近況も7月のG2全国ボートレース甲子園で優勝するなどリズム上々。メモリアル連覇は射程圏だ。
雪辱を期すのは菊地孝平(静岡)。昨年の地元浜名湖メモリアルで優勝戦1号艇に乗るも3着に敗れた悔しさは忘れていないだろう。福岡では14年にボートレースオールスターでSG優勝を飾っており水面相性に不安なし。メモリアルの借りはメモリアルで返したい。
福岡巧者といえば吉川元浩(兵庫)の名が挙がる。当地での07年グランプリでSG初Vを飾ったのをはじめ、18年福岡周年、19年ボートレースオールスター、20年福岡周年を制して当地記念4Vを誇る。優勝争いのカギを握る存在といっても過言ではないだろう。
茅原悠紀(岡山)も福岡SG優出3回と当地実績十分。昨年11月の福岡ダイヤモンドカップでも優勝戦1号艇に乗る活躍を見せていた。また今年7月に行われた当地一般戦「世界水泳2023福岡大会開催記念・第2戦」で、瓜生正義や篠崎仁志らを破ってオール3連対Vを飾ったばかりだ。メモリアルに向けて準備万端だろう。
近況の勢いなら磯部誠(愛知)だ。6月の徳山グランドチャンピオンでSG初Vを飾り、7月の児島オーシャンカップでも優出2着に入る活躍。いまSG戦線で最も旬な選手といえるだろう。福岡メモリアルではSG3節連続優出を狙ってくる。
その他では福岡でSG優勝歴を持つ濱野谷憲吾(東京)と石野貴之(大阪)や、福岡周年2Vの今垣光太郎(福井)と松井繁(大阪)、オーシャンカップ優勝戦1号艇で6着に敗れた雪辱を期す馬場貴也(滋賀)、SG4節出場停止が明けて今年SG初出場になる山口剛(広島)と丸野一樹(滋賀)、昨年9月の福岡周年でG1初Vを飾った宮地元輝(佐賀)、8月の津レディースチャンピオンで優勝した遠藤エミ(滋賀)らに注目したいところ。遠征勢も負けじと好メンバーをそろえており、地元勢と激しく火花を散らすことになりそうだ。
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