東京支部VS全国選抜!
江戸川キング・石渡、当地無双モードの大池が地元2強!
全国選抜組にも江戸川巧者が多数集結して激戦必至だ!
6日間の「3準優制」で実施される、当地ではお馴染みのグレードレース「 G2江戸川634杯・モーターボート大賞」が7月26日(火)に開幕する。なお、直前の24日(日)に「SG尼崎オーシャンカップ」の優勝戦が行われるが、そのSG出場を逃した「銘柄級」に加えて、波乗りが得意な「江戸川巧者」が多数集結。まずは、準優ベスト18入りを懸けた4日間の熱い予選バトルに注目したい!
さて、当シリーズも江戸川の特別戦では恒例となっている「Wドリーム戦」が初日と2日目の【12R】に実施されるが、2つのドリーム戦ともに「東京支部3名VS全国選抜3名」による対戦カードとなっている。まず、初日の「ドリームDay1」に出場を予定しているのは(枠番順に)石渡鉄兵・西村拓也・若林将・秋山直之・栗城匠・杉山正樹の6選手。
なお、初日の奇数枠には「東京支部勢」がエントリーしているが、1号艇に抜擢されたのは元祖「江戸川キング」の石渡。当地通算で「322勝&21V」という前人未到の戦績は「凄い!」の一言。(潮流・風速等の)条件不問で質の高い「好S」を常に決めて、精度の高い「攻撃」を繰り出してくる。
その石渡、当地は昨年10月のG1戦(66周年記念)以来と、意外なことに当節が今年初の江戸川参戦。それでも、デビューから「7,000走」近くも江戸川を走っているだけに、この程度のブランクは何ら問題なし。来月には、大池佑来とともに「江戸川推薦」で出場する「SG浜名湖ボートレースメモリアル」が控えているため、その「大一番」へ向けてもリズムを上げていきたい6日間。久々の参戦とあって、相当な意気込みで江戸川に乗り込んで来るはずだ!
そして、地元からは若林&栗城も初日のドリーム戦に選出されているが、現況(※5月1日以降)が勝率「5点台」の若林は不調。しかも、今年は当地を3節走って「優出ゼロ」と結果を出せていない。ただ、前回戦(先月の5代目番長決定戦)の最終日に「何となく調整は掴めた気がする…」と光明が見えてきた様子で、当シリーズは序盤の段階で調整に正解を出したいところだ。
栗城も若林と同様、今期は勝率が「5点台」と今ひとつだが、当地では5月のGWシリーズ(ゴールデンカップ)で「江戸川初制覇」を飾ると、先月末の開催(パルテノン多摩リニューアル記念)でもベスト6入り。本人も「江戸川の調整が分かってきたことが大きい」と自信を付けているため、メンバーが一気に強化される当節も「一発大駆け」が期待できそうだ。
一方の「偶数枠」に組まれた遠征勢では、今期の6節で「4優出&1V」の西村が好リズム。加えて、当地は昨年10月の「66周年記念」を含めて「4連続優出中」と抜群の「安定感」。機力が中堅程度でも粘り強く捌けるが、モーターがバシッと仕上がれば悲願の「特別戦初V」も狙える。
続いて秋山は「江戸川は大好きな水面ですけど、苦手…」と話していたが、前回のG1戦(昨年10月の66周年記念)では「準V」と活躍。「操縦性」の部分を仕上げたその前回は、本来の「旋回力」を存分に発揮。節間の8走で「7連対」と舟券への貢献度も絶大だった。圧倒的な「スピード」と「波乗りテク」を兼備する秋山も、当然「覇権争い」に食い込んでくる。
そして、杉山は愛知支部でも有数の「波乗り巧者」で、参戦機会が豊富な江戸川で「V3」の実績。しかし、近況の当地戦では「低調機」を引くことが多く、約2年半も優出から遠ざかっている。そのため、そろそろ良機の援護が欲しいが、先月末の尼崎で「今年初V」を飾って調子自体は上向いてきた。
対して、2日目のドリーム戦(Day2)だが、初日とは逆に奇数枠に「全国選抜組」、偶数枠に「東京支部勢」がエントリー。その出場メンバーは(枠番順に)湯川浩司・大池佑来・岡崎恭裕・渡邉雄朗・須藤博倫・宮之原輝紀の計6名となっている。
まず、当節の出場選手では「SG4冠」という最上位の実績を誇る湯川が、2日目のドリーム戦1号艇で登場する。今年はグレードレースでの活躍が少なく、一般戦を含めても「優勝ゼロ」となかなか軌道に乗ってこないが、機出し手腕のレベルは高く、そろそろペースアップを図りたいところ。
その湯川、直近の当地3節においては優出に届いていないが、やはり江戸川のG1戦で「V3」の実績は際立つ。当地では「伸び足」を仕上げた上で静水面で戦えるのが最も好ましいが、仮に水面が荒れても柔軟に対応できるだけに、遠征組の「旗頭」として当シリーズを盛り上げたい。
そして、G2以上の特別戦「V5」と実績を積み上げている岡崎は、主力クラスのレベルが高い福岡支部でも「記念常連」の銘柄級に君臨。決して「安定感」があるタイプではないが、気持ちが乗っている時は強烈な「爆発力」を秘めている。当地でG1初制覇(2017年3月のダイヤモンドカップ)を達成しているが、自慢の「攻撃力」を発揮するためには静水面で戦いたい。
埼玉支部の須藤は、丁度5年前に当タイトル(江戸川634杯)を制した実績を有する。しかし、前期はやや不振で、当地の前回戦(ゴールデンカップ)で何とか「A1級勝負駆け」を成功させたが、級別の新期を迎えた5月以降も調子は戻り切っていない印象。機が水準以上に仕上がれば柔軟に運べるタイプだが、近況の出来を考慮すると良機の後ろ盾を得たいところだろう。
一方、偶数枠の地元勢では、当地で現在「4連続優出&3V」という「無双状態」の大池が注目株。段違いの「江戸川実績」を誇る石渡・濱野谷憲吾を除けば、今や地元勢ではこの大池と福来剛の「乗りっぷり」がズバ抜けており、そのレースぶりには自信が漲っている。
その大池、先月の開催(パルテノン多摩リニューアル記念)では癖の強いプロペラに手を焼きつつも、最終的には調整に正解を出して「準V」。当地では「周年記念」をはじめ、お盆レース(大江戸賞)や正月レース(新春金盃)という当地の主要タイトルを獲得しているため、初の「634杯」戴冠へ意気込み十分で乗り込んで来ることだろう。
さらに、「F2」を乗り越えて1期でA1級に返り咲いた渡邉に、東都NO.1の「有望株」である宮之原も楽しみな存在。「妥協」の二文字とは無縁の渡邉は、この上ない熱心な整備でモーターを出してくる。自力攻めが利く「伸び足」がくるのが理想だが、最近は「バランス型」で手堅く着をまとめることも多い。
宮之原は現在のところ(※6/30時点)、3月の当地戦(日刊ゲンダイ杯)から6月末の児島まで「8連続優出&3V」と「確変モード」を継続中。「ルーキーシリーズ」を走れば「無敵」で、今の状態ならグレードレースでも好勝負は必至。現況8点台(8.62)の勢いそのままに、初の「特別タイトル」を勝ち獲る可能性も十分ありそうだ!
また、ドリーム組以外の東京支部勢では、佐藤大佑&荒井翔伍の「106期勢」に、北山康介・飯山泰・今泉友吾らもモーターの仕上がり一つで、前記した「ドリーム組」とも互角以上の勝負が期待できる。
中でも、「捲り屋」の佐藤に対して「コーナー勝負」で粘りを発揮する荒井は、戦法こそ好対照だが、当地では常に闘志を前面に押し出した熱い走りを披露。さらに、A2級に陥落した残りの3者だが、今期はいずれも「A1ペース」と復調気配。特に「意外性」がある天才肌の北山は、序盤の時点で良い流れに乗ると「惑星候補」になる可能性がある。
一方の「全国選抜組」では、出場メンバー中で今期の適用勝率がトップ(7.78)の山田康二と、3年前に「江戸川634杯」を制している池永太の九州勢に注目で、この両者はドリーム戦に選出されても不思議ではない実力者。特に、SG戦で通算「3優出」の山田は江戸川の「波水面」にも強く「ベスト6」入りが十分狙える。
さらに、小池修平・権藤俊光・是澤孝宏に、白石健・濱崎誠の「江戸川常連組」を有する近畿地区勢の層も厚い。この中では「江戸川番長」の称号を持つ小池(2代目)・是澤(4代目)・濱崎(初代)は当然「波水面」に滅法強いが、近況の当地戦で機を出せていない是澤は「調整」がカギになってくる…。
そして、完全なる「差し屋」から脱却して「自力」のレースが増えてきた権藤と、強烈な「速攻」が武器の白石も、手にするモーター次第では期待が膨らむ。特に「波の鬼」として鳴らす白石は静水面でも強いが、水面が荒れれば「2割増し」の評価。豪快な波乗りで魅せてくれるはずだ。
その他では、当タイトルを含めて江戸川通算「V6」の横澤剛治に、通算7優出で「5V」の長尾章平は、当地での「勝負強さ」が満点。また「強さと脆さ」が同居するタイプの山口達也・菅章哉も、ツボに嵌ると「一発候補」になり得る。特に、菅は「チルト3度の男」としてファンの人気は絶大。当地のチルトは「2度」が上限だが、目論み通りに「伸び足」が付くと「捲り連発」も…!?
最後に、現在使用されているモーターは、6月末の時点で初降ろしの4月(2節目のゴールデンカップ)から「6節」が経過。現在「エース機候補」に挙がるのは「56」「50」「30」「64」の4機で、中でも、ここにきて「56」のパワーが少し抜けてきた印象。さらに「伸び足」の良い「23」「35」の他、「15」「10」も素性は確実に良い。
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